浄土真宗について

阿弥陀如来像

浄土真宗では、阿弥陀如来(あみだにょらい)が本尊で、救いの依とされています。阿弥陀如来は、限りない命と光を持ち、何ものにも妨げられない無限の働きをする仏さまです。

〜阿弥陀如来の教え〜

すべての生きとし生けるものを救いたいという願いを立てているいいことをした人も悪いことをした人も平等に救ってくれる善悪を超えて、すべての存在を平等に慈しんでくれます。

浄土真宗の葬儀の流れ

浄土真宗の葬儀は、「故人が阿弥陀仏に導かれ、極楽浄土へ往生したことに感謝し、偲ぶ場」です。他の宗派のように「成仏を願う」儀式ではなく、「すでに阿弥陀仏に救われていることを確かめ、ご縁を大切にする時間」となります。

枕経(まくらぎょう)〜阿弥陀仏に見守られながら〜

  • 亡くなった直後に、僧侶が自宅または病院でお経を唱えます。
  • 『仏説阿弥陀経』や『正信偈(しょうしんげ)』などが読まれます。

通夜(つや)〜感謝とともに故人を偲ぶ〜

  • 亡くなった翌日以降に行います。
  • 他宗派のような「通夜ぶるまい(食事の接待)」は必須ではありません。
  • 僧侶による読経(『正信偈』『阿弥陀経』など)と、参列者の焼香を行います。

葬儀・告別式〜お浄土への旅立ちを讃える〜

  • 「冥福を祈る儀式」ではなく、「すでに極楽浄土に生まれたことを確かめる儀式」です。
  • 僧侶が読経し、参列者が焼香をします。
  • 故人には「戒名」ではなく、仏弟子としての「法名(ほうみょう)」が授けられます。
  • 位牌はあってもなくても構いません。

出棺・火葬〜最後のお見送り〜

  • 遺族が花を手向け、感謝を込めてお見送りします。
  • 「引導を渡す」儀式は行わず、すでに阿弥陀仏のもとへ向かっていることを信じます。
  • 火葬場でも読経が行われることがあります。

初七日法要〜仏さまとのご縁を深める〜

  • 本来は亡くなってから7日目に行いますが、近年は葬儀当日に繰り上げて行うことが多いです。
  • 『阿弥陀経』や『正信偈』が読まれ、参列者が焼香します。

浄土真宗の葬儀の特徴

  • 「成仏を願う」のではなく、
    「すでに救われている」ことを確かめる
  • 念仏は「南無阿弥陀仏」のみ
  • 焼香の回数は1回
  • 「戒名」ではなく「法名」を授かる

浄土真宗の葬儀は、阿弥陀仏の慈悲に包まれ、安心のうちに故人を送り出す時間です。
仏さまとつながるご縁を感じながら、大切な方の旅立ちを見守りましょう。

〒270-1153 千葉県我孫子市緑1丁目1-2


拝観時間9時〜18時